百折不撓

データ系の新米エンジニアとして戦闘中。

Hi, Mama

 昨晩、日も変わろうかという深夜零時の事。
 帰路につこうと、上の研究室(オフィスルーム)ではなく、地下実験室に置いてきた荷物を取りに行こうとしたら、1階でエレベータが止まった。
 そこには、背の高い日本人男性と1〜2歳のインド人の子供がいた(恐らくインドの人)。前々から、このインドの子はパパママといるところを見ていたので、背の高い人の子供ではない事は分かった。
 背の高い人曰く、一人でずっとウロチョロしているんですが大丈夫かなぁ。と。そして、この方は帰るところみたいだったので、僕が見とくという事になった。

 この子は、人見知りを全くしない子で、エレベータがとても大好き。しかし、こちらからすると、人様の子がエレベータ周りで遊んでいると怖くてたまらない。
 日本語は通じないだろうと思って、where is your mama?とか聞いていたのだが全く通じていない。仕方なく日本語も試したし、"Mama?"とか聞いてはみたが、全く通じていない。
 どうしたものかと、彼が外に出ない様に見張っていたら、ママ登場。からのいきなりの平手打ち。
 そして、恐らくインド語で "テメー、何処行ってたんだコラ。離れるなって言っただろうが"的な事を言っていた。その後、僕に対してもインド語で何か喋ってきた(もしくはインド訛りの英語)。
 何言っているか分からんので、 "okay okay, haha"と何が大丈夫なのか知らんが、テキトーに言って去った。
 と、いった出来事があった。


 ママ登場からは、色々思う事があった。
 まず、いきなり叩くのかと思ったのだが、これは良いかどうか分からない。ここに居た!良かったと思えばいいのか、何処行ってた!コノヤロと思えばいいのか、自分が親だったらどう思うのだろうか。
 次に、自分が子供の頃閃光の様に鋭く感じた母の平手打ちも、実は対して早くなかったのではないかという事。ッパーン!!というよりもペシペシって感じの平手打ちだった。単純に力の問題か、それとも彼女の愛の問題かは分からない。
 そして、彼女が僕に何か話しかけてきた時の顔。まったく笑っていたかった。何を言っているか分からなかったので、推測の域を出ないのだが「この子いつも何処か行っちゃうの嫌になるわ」だったのか「テメーうちの子に何かしやがったか」だったのか。分からないが、彼女の顔が全く笑ってなかった事を思うに、後者だったのではないかと勘繰る。後者であったならば、言葉がわからなかった事がもどかしい。

 親とはなんぞや。
 将来自分が子供を持ったときの事色々考えるが、乳幼児の教育なんて考えなかった。と言うより、今まで考えていた時も、何かしらお互いに共通認識がある上での想像であった様に思われる。子供に、自分の伝えたい事を真に伝えるって事は難しいのでしょう。
 まぁ、何にせよ。いろいろ思わされたし、思った。
 つまり、早く結婚したい。そして家に帰った時、「ただいま」「おかえり」が毎日続く日々を送れたら、もう言う事は無いだろう。
 次元数を下げる技術の開発が急がれる。