百折不撓

データ系の新米エンジニアとして戦闘中。

アルバイト

 商売においては、お客様は神様と言われる。しかし、神様には貧乏神もいるしトイレの神様もいる。そう言う事だ—。

 現在、大学にてTAのアルバイトをしている。本当は後期からは出張が入る予定だったが、それが伸びていて、結局普通に毎週仕事をしている。
 専門が実験系なのもあって、担当しているのは1年生の実験のTA。実際初見の実験なので、実験器具の使い方とか聞かれても戸惑う事もしばしばある。そういう場合は、プライドが無いので担当教員に聞いてしまって問題解決。

 どの専門分野でも実験開始前に、講義と言うか説明があると思うのだが、今いる大学のやり方ではスライドをスクリーンに映して、『こういう事していきます』、んで『今回はこういう式に乗るような関係性を確かめましょう。』とか『注意すべき事』なんてものを説明して、それから実験に入っていくのが一応の流れ。たまに都度、全体に対して説明が入ったりもする。
 実験が始まってしまうと、否が応でも話し始めるし、実験も反応待ちとかになると集中が切れてきて、今日呑み行こうとか、ロンだのツモだの言い始める。
 正直、まぁ、それ位なら悪くないと思う。20プロット必要な2分毎の測定で、時計と睨めっこをずっとしていても疲れるだけだ。まぁ、真にはグラフをその間に描け。次の測定の手順の確認をしろとかあるかもしれないが、まぁ、良い。人に迷惑をかけないなら良い。人にやらされるものなんてどうやってもつまらないものだ。大雑把には、“可”と言う事で良いと思う(そう言えば、自分の前期の成績が今まで成績とは比べ物にならないくらい良かった。1個C喰らったが)。
 

 先日、その実験の途中に先生が『これ、レポートでやってきてほしい事だからメモとってくださいね』と言ったら、ビックリですね。今の時代は、皆写メとるのね。
 一週目には、先生も『今の子供は、みんな写メとるから』と言っていたが、この前の二週目には、『大事なとこだけメモとってくださいね。写メは止めなさいな』と注意していた。まぁ、それでも写メとっているのが大半だった。
 ただ中にはメモとる人もいて、僕もメモとる方が良いと思っているので微笑ましくて近寄っていったら、ボソッと「なげーよ。面倒臭ぇ」って言っていて、さらに微笑ましかった。
 
 前の研究室のボスたちとお昼ご飯を食べていたときに、板書の話になった事があった。その時、前ボスは「皆のノート見るとすごい綺麗だけれど、何でノートとるの?教科書の余白で十分じゃん」とか宣っていた。
 まぁ、これはいささか度が過ぎている気がするが、勉学において、ノートを取ると言う事は本来こういう事なのだと思う。

 とある医師の著書では、その方は高校時代まで授業中に板書はとらずに、家で思い出してノートを書いていたとか言っていた。
 たぶん、きっとそう言う事なのだと思う。

 学びたい。